インターナルブランディングの重要性 〜組織力を高めるために〜

神部歯科医院 採用ブランディング

どんな事業にも、それぞれ独自の強みを生かした商品やサービスがあります。その独自資源の価値を高めるための経営戦略として、ブランディングに注力する企業が増えてきました。

「ブランディング」と聞くと、商品やサービスのイメージアップや認知向上を目的としたコマーシャル的な取り組みを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、多額な予算をかけてどんなに素晴らしい広告を打ち出しても、実態を無視した表向きだけのイメージではうまくいかないのが現実です。

そこで注目すべき活動が「インターナルブランディング」という組織の内側に向けたコミュニケーション戦略です。Ibuki Designのクライアントである東京都目黒区の医療法人社団GOD 神部歯科医院様の例をみていきましょう。

「健康寿命の向上」を理念に掲げ、1955年の開院以来地域に密着しながら日々新しい取り組みに挑戦し続けている、こちらの医院。

「痛いところ」「困ったところ」だけを治す従来の歯科治療とは異なり、医院の理念を「健康寿命の向上」と掲げ、患者様に生涯自分の歯で食事をし、健康を維持していただくことを目標としています。

基本的な取り組みとして、まずは院の独自価値を分析した上で下記のような明確な経営理念を打ち出しています。

ミッション(使命): 「患者様の健康寿命の向上」

ビジョン(展望): 「患者様から安心して選んでもらえる医院」

バリュー(方針): 「積極的に目標を持って成長する」

そしてこれらをスタッフ間で確実に共有するため、院内にカウンセリングルームやセミナー室を設け、管理栄養士による食育・健康指導を実施したり、医療マニュルや動画教材の導入により院内教育の仕組みを構築するなど、積極的に理念の浸透に取り組んでいます。

また、共有した価値への共感度や仕事に対する意識・貢献度を高めるために、様々なアプローチでスタッフのモチベーション向上を図っています。そしてこの取り組みは採用活動の段階から始まり、学生や求職者が理念を深く理解し共感した上で応募してもらうことで、スタートラインから同じ志を持つ仲間と一緒に仕事に関われるという理想的な環境を実現しています。

神部歯科医院 採用ブランディング
就活イベントでの採用ブースの様子。力強いメッセージで訴求します。

もちろん対患者様(外向け)への情報発信やコミュニケーション戦略も怠らず、治療方針を患者様にしっかりと理解してもらうため、ホームページ上でコンセプトを分かりやすいビジュアルの図式で提示し、YouTube動画で細やかに情報提供をしたり、SNSを頻繁に更新し患者様とのコミュニケーションを図るなど、様々な取り組みを行っております。

こうして対スタッフ(内向け)、対患者様(外向け)の両方の側面において丁寧に、クリアな目的を持って情報発信をすることにより、求める人材が集まり、求める患者像と自院が提供する医療とが合致する最強の組織が生まれるのです。

事業を走らせていると、ロゴマークやホームページ・パンフレット等、どうしても消費者の目に直接触れる外側を整えることばかりに注力してしまいがちですが、実はそれ以上に大切なのが「組織内における理念浸透の取り組み」=「インターナルブランディング」なのです。組織内でのコミュニケーションが上手くいかないのに、組織外への経営戦略が上手くいくわけがないことは、容易に想像ができるはずです。スタッフの離職がお客様離れに繋がる事例は、実際によくある話です。

これからは「対内向け」「対外向け」両方の視点から、事業価値を浸透させていく活動が重要になっていくでしょう。

どちらか片方だけではなく、一貫して総合的に取り組むことがポイントですね!